図書カード:No.00018

「二風谷アイヌ語教室」広報紙創刊号〜第89号(電子版)

文献名 「二風谷アイヌ語教室」広報紙創刊号〜第89号(電子版)
文献名よみ 「にぶたにあいぬごきょうしつ」こうほうしそうかんごう〜だい89ごう(でんしばん)
著者名 平取町二風谷アイヌ語教室
著者名よみ びらとりちょうにぶたにあいぬごきょうしつ
発行 平取町二風谷アイヌ語教室
初版発行日 2016年2月20日
調査に使用 2016年2月20日発行初版

『二風谷アイヌ語教室』広報紙電子版発刊に寄せて

創刊号〈1988(昭和63)年5月31日〉発行から隔月で発行を続けていたが、1991年2月6日の単独交通事故で私が入院し、1年以上のあいだ休刊することとなり、購読者の皆様にはご心配とご不自由をおかけしたことを反省しております。

第18号〈1992年5月31日〉からは順調に発行を続けてきましたが、諸般の事情により本広報紙は第89号〈2009年11月30日発行〉をもって休刊となっています。

この広報紙の発行を続けることが出来たのは、当教室・成人の部の専任講師の故・萱野茂さん、同教室・子どもの部講師であった米田優子(本田優子)さんと平取町教育委員会勤務の米田秀喜(吉原秀喜)さんの協力の賜物であります。私を含め4人で役割分担をしながら紙面を埋める作業をしてきました。また、後半には「歌碑・句碑・記念碑めぐり」と「建物めぐり 博物館・資料館・記念館等」の取材を精力的にしてくださった故・藤澤友治さんの協力があり、同広報紙の発刊を続けることが出来たと思います。原稿の寄稿ならびに取材に応じて下さった多くの皆様には心より感謝を申し上げます。

この広報紙の電子版を作成するに当たり、既刊の広報紙の全ページをスキャンしてデータ化するとともに、その広報紙の内容をすべてテキスト形式によるデータ化を行い、そのテキストデータの内容については、私は創刊号から第89号のすべての号を照らし合わせて校正を行いました。

読み返してみると、その時点でなければ記録ができないような貴重な体験談やアイヌ民族自身の歴史が刻まれていることに改めて気づかされました。これらの貴重な資料(史料)を多くの人たちに活用してもらうべく、ここに電子版の発行が出来たことを大変嬉しく思います。

最後に、この大変な作業を短時間で仕上げてくださった有限会社エスワイ企画室様には感謝致します。また、平成27年度研究・出版助成事業(公益財団法人アイヌ文化振興・推進機構)の助成を受け、このような立派な電子版を出版することが出来ました。誠にありがとうございます。イヤイライケレー。

本書を初代運営委員長 故・貝沢正さんと第2代運営委員長 故・川上勇治さんに捧げます。

編集責任者 萱野志朗

2016.2.10