図書カード:No.00003

河野常吉著作集 別巻II 北海道殖民状況報文 釧路國

文献名 河野常吉著作集 別巻II 北海道殖民状況報文 釧路國
文献名よみ こうのつねきちちょさくしゅう べっかん2 ほっかいどうしょくみんじょうきょうほうぶん くしろのくに
編著者 河野常吉
編著者よみ こうのつねきち
出版社 北海道出版企画センター
初版発行日 1975年9月10日
調査に使用 1975年9月10日初版
底本 北海道殖民状況報文 釧路國
底本よみ ほっかいどうしょくみんじょうきょうほうぶん くしろのくに
著者名 北海道廳殖民部拓殖課
著者名よみ ほっかいどうちょうしょくみんぶたくしょくか
初版発行日 1900年3月15日

北海道殖民状況報文 釧路國

例言

  1. このリポートは、北海道庁の事業担当者である河野常吉、一色藤之助が担当して、1898(明治31)年6月8日から7月24日まで48日間の現地調査を行ない、道庁嘱託員の成田軍平氏による1896(明治29)年の調査報告、また公文書・旧記などを参照して編集したものである。
  2. このリポートは「総説」「郡町村」の二部構成となっている。「総説」では国の概略を述べ、「郡町村」には各郡町村の個別状況を記した。
  3. 国・郡の境界線、山の標高、河川の長さは、北海道庁実測地形図によった。境界が不明瞭な部分では、将来の便宜を考慮して、仮想して線を引いたところがある。釧路郡仙鳳趾村(せんぽうしむら)は厚岸郡に入れ、川上郡虹別村は根室国野付郡に入れた。これらの村については、それぞれ従来所属していた郡のパートに解説文を載せている。地図上では実線と破線の2種類の線で境界を標示している。
  4. 戸数・産業・輸出入そのほかの統計データは、1897(明治30)年現在の官庁や漁業組合事務所などの調査結果に基づき、場合によってはその前後の時期の集計も利用した。これら統計には精確とは言えないものも交じっていたが、大略をつかむのに支障ないと判断したものは、そのまま使用した。
  5. 文中、「現今」「もっか」などと書いてあるのは、すべて調査当時のことを意味している。

1899(明治32)年6月 北海道庁殖民部

(同書冒頭に掲げられた「緒言」「例言」から。現代語訳・平田剛士)