図書カード:No.00025
文献名 | 北海道・緑の環境史 |
文献名よみ | ほっかいどう・みどりのかんきょうし |
著者名 | 俵浩三 |
著者名よみ | たわらひろみ |
発行 | 北海道大学出版会 |
初版発行日 | 2008年4月10日 |
もくじから
序章 「緑の環境史」は北海道を考える視点
第一章 緑の環境情報・蝦夷から北海道へ
一 蝦夷地の自然
1 松前から伝わる自然情報
2 蝦夷の奥地への関心と調査
3 松浦武四郎の偉大な足跡
二 函館開港時の外国人による自然調査
1 ペリーの黒船による動植物調査
2 函館で植物を調査したマクシモヴィッチ
3 ブラキストンが動物分布境界線を提唱
第二章 北海道開拓の光と影
一 北海道にアメリカを見たお雇い外国人
1 ケプロンは植物から北海道の風土を判断
2 クラーク博士の森林観
3 アメリカの野牛と北海道のシカ
4 オオカミを殺し尽くすため
二 開拓の進展と土地の荒廃
1 明治の国策として北海道を開く
2 荒っぽい開拓の仕方とその反省
3 北海道の農産物 百年の変遷
第三章 森林資源の利用と管理
一 北方林の位置づけを探った先人たち
1 森林植物調査の先駆者、田中壌
2 本多静六の森林植物帯区分
3 吉良竜夫が「暖かさの指数」を提唱
4 館脇操が「北海道は移行帯」と提唱
二 北海道の林業 百年の軌跡
1 北海道の国有林・道有林などの成立
2 天然資源を掠奪的に利用した開拓期の林業
3 育てる林業への転換、そして拡大造林へ
4 新たな森林施業、そして赤字経営
5 「国民の森林」に脱皮
第四章 都市林の保全と公園づくりの原点
一 身近な森林の公益的機能を自覚
二 都市公園の事始め
1 北海道の公園はゼロからの出発
2 明治初期に住民がつくった函館公園
3 開拓時代の町づくりと公園 名寄公園など
4 札幌都心部の公園は明治の遺産
5 原野の都市 旭川と帯広の公園
6 港湾都市 小樽と釧路の公園
7 惜しくも消滅した公園
8公園の温故知新に学ぶこと
第五章 優れた自然環境の保全
一 天然記念物などの保護
二 自然公園の保護と利用1 国立公園と道立公園の成立
2 国立公園の「保護開発」と北海道の国立公園の可能性
第六章 「民唱官随」で前進する自然保護
一 北海道自然保護協会40年の足跡
二 知床の森林伐採問題から世界自然遺産へ
三 バブルに踊ったリゾート開発と地域活性化の幻
四 30年前の価値観で迷走した士幌高原道路
五 工学的価値観だけで突きすすんだ千歳川放水路計画
六 日本一の原始境を分断しようとした日高横断道路
終章 多様な価値観と自然保護
引用・参考文献
あとがき
人名索引
事項索引